2022年10月22日

最近、営業だけでなくマーケティング的な発想でどう市場へメッセージングを打つか、という見せ方の部分をとても意識するようになりました。過去の会社で働いていたときは既にそのサービスや製品の売り方が決まっていてほぼそのやり方通りで営業活動をしておけば問題はなかったですが、自分の会社で新しいサービスを作るとなると、これまでのノリで決まったやり方で営業だけをしていてもうんともすんとも言わないのは明確なことだと思います。どのように自社サービスを市場へ出していくのか、どういうメッセージングをすれば刺さりやすくなるのか、セールスだけでなくマーケティングの要素も大いにあるなと感じます。過去にとあるデータ分析ソフトの営業をやっていた時によく営業先から言われていたのが、なんでもできるからこそどう使って良いかわからない、メッセージングが弱い、ということでした。お客様からすると、なんでもできる魔法のツールが欲しいものだし、こちらからすると一見それが売れるだろうと思うものの、実はそうではないと当時の自分は気付きました。なんでもできます、なんでも作れます、なんでも売れます、みたいな「何でも・・・」というワードが一番何かを売っていくためには厄介なのではと感じます。それらは市場メッセージングとして弱く、お客様への刺さり方も弱いということで、スマシエはこういった過去の経験を踏まえてよりエッジの効かせたメッセージングをやっていこうと考えています。それが「ITセールス」というキーワードで、側から見ると一見領域が狭すぎると思われるかも知れませんが、実はそうでもなくITセールスといってもSaaS営業があったり、Web広告営業があったり、システム開発営業があったりと、意外と幅が広いというのはあまり知られていないかもしれません。ITセールスという切り口では、それほど競合もおらずこの市場で世にメッセージングを出すことで「なんでも売れます」「なんでもできます」よりも刺さりやすく、営業活動がし易くなるのではと考えています。会社を作ってからとても痛感していますが、どの業界でも競合はいくらでもいる中で、自社の強みを活かして差別化を図り、企業として生き残らないといけない。そこで例えば、なんでも実績のあるWeb広告代理店です、とか、なんでも売れる営業代行会社です、とか、なんでも作れる受託開発会社です、とかではなくよりエッジの効かせたメッセージングで一点突破を行う必要があるのではと思います。これからスマシエとして、よりエッジの効かせたメッセージングを意識して市場へサービスをリリースしていこうと思います。

井上 智弘