2022年8月6日

サイバーエージェントの藤田社長が、約24年前の1998年8月19日に書かれていたブログで「メールや電話だけで楽に営業活動が出来るのはまだまだ先のようです」とありました。私も、証券会社時代は、100%飛び込み訪問をおこなっており、アポを取得する際にも実際に会って承諾を得る営業手法でした。しかし、2017年頃からIT業界に足を踏み入れ、飛び込み訪問はなくなりテレアポかメール営業でアポを取るのが普通となり、藤田さんが言っている「メールや電話だけで楽に営業活動ができる」風の状態であったのではと感じます。特に、コロナが流行り出してからは、Zoomのようなオンライン会議ツールが当たり前となりそれまでは、対面でしか会わない、といった人たちも渋々オンライン会議をせざるを得ない状況になったはずです。今では、電話営業(テレアポ)やメール営業はもちろん当然のように使われていますが、日頃からさまざまな会社、製品、サービスのメルマガが送られてきたり、営業マンからのテレアポやメールも多く営業を受ける側からしてももうお腹いっぱいになってきているのではないかと思います。メールや電話だけで営業活動ができる時代にはなっているものの、そこで競合差別化を図るためには一旦テレアポとメール営業をやめて例えば、SNS営業などを駆使した手法をいち早く取り入れるのが効果的だと考えています。特にビジネスSNSのLinkedinでは、営業をかける側は過去の経歴含め「どんな人なのか?」というのがレジュメ以上に網羅されていることもあり、営業を受ける側からしても、製品、サービスだけでなくこの人と会ってみてもいいかなと人を選んでアポに繋がるのだと感じます。「人」を選んで会ってくださるとその製品、サービスにニーズがなかったとしても、別のお客様を紹介してくださったりそれ以外の要件があるときにも時間をとってくださるものだと思います。時代が変わるとともに営業手法も変わってきますが、時代遅れの手法でもなく、最先端過ぎることもせず、スマートにその時代にあった営業手法でやっていきたいなと思います。

井上智弘