今後組織を作っていくにあたり、逆ピラミッド型の組織を作っていきたいと思っています。
一般的にはピラミッド型組織で、経営陣が一番役職が高く、マネージャーやメンバーの方々は経営陣の方向を見て仕事をするような組織です。(下図)
また、メンバーは市場やお客様を見て仕事をする必要もあり、この場合ベクトルが一致せず(気にする先が双方向になり)それによって色々支障が出ることがあるのではと思います。
一方、Smacieが目指す逆ピラミッド型組織としては、価値が生まれるのはお客様と日々お客様と相対するメンバー間であるということを踏まえると、経営陣やマネージャーたちはその価値発生ポイントのメンバーを全力でサポートする役割に徹するようなイメージです。(下図)
こうすることで、組織全体として立場、役職問わず市場やお客様の方向を見て仕事をする(いわゆるベクトルが一致する)ことが可能になります。
また、逆ピラミッド型組織を目指す理由としては、これから起こりうる下記のような時代変化に対応するためです。
◼️働き方の多様化、価値観の変化(=ひと面)
・今では転職希望者数が年々増えており(※)、昔のように腰を据えて1社で勤め役職を上げつつ、定年を迎えたいというニーズが減ってきている。メンバーとして成果を上げ、クイックに転職などをする方がこれから求められる可能性がある。
※ソース:
直近の転職者及び転職等希望者の動向について 2023年12⽉18⽇ 総務省統計局労働⼒⼈⼝統計室
https://www.stat.go.jp/info/kenkyu/roudou/r5/pdf/21siryou4.pdf
・正社員だけでなく、副業、業務委託、インターンなど、社内やルールにとらわれない働き方が普通になってきている。その際には、会社一丸となってそのメンバーを後方支援することができないと市場やお客様への価値提供が難しくなる可能性がある。
◼️AIなどテクノロジーの進歩(=テクノロジー面)
・AIの進歩などもあり、市場や顧客から求められることが日々のように変わってくるはず。結果、価値発生ポイントに対してメンバーだけでなく、経営陣、マネージャーともに真剣に日々のように関与し続けないと時代遅れの会社になる可能性がある。
・同じくAI時代においては、「人」として対外的に何かを実行(例、営業等)することがもっとも希少な価値になってくる。AIは普段、経営陣やマネージャーが行う戦略策定や企画などを行ってくれるが実行はできない。価値発生ポイントにおいて実行をするメンバーが一番偉いという考え方。
などのような理由があり、今後Smacieでは経営陣やマネージャーが、メンバーと市場顧客の方向を向き、徹底的に価値発生ポイントに対して支援をし続けられる逆ピラミッド型組織を作っていきたいと思っています。
井上 智弘